関東のとある動物病院、受付を担当する院長奥様と院長の年収合計がなんと3000万円とのこと。
関係者のリークで判明した驚く事実。
一般的に動物病院の受付は月収20万円〜程度が求人情報だと一般的なようだ。ボーナスを含めてもせいぜい300万円が関の山だろう。
参考:Indeed動物病院受付事務の求人情報
この動物病院は業界で言われるいわゆる1次病院。
【1次病院とは】
まちのかかりつけ病院のような位置付けで、特に専門診療は行わず健康診断や予防接種を行う病院のこと。これに対して、専門診療や高度医療を提供する動物病院を2次病院と呼び、最近は両方を併せ持つ1.5次病院も増えている。
関係者によるとこの病院には常勤獣医師は院長のみ、非常勤の獣医師が2名、看護師が3名、受付が院長奥様1名の体制とのことだ。
この動物病院はいわゆる1次病院。国道沿いにあり立地が良く、院長の「口が上手い」こともあり、院長のファンが多い。地域では人気の病院で多くの患者が来院している。
関係者談
受付業務はおそらく一般的なものだと思う。受付と併せて経理などのバックオフィス業務を担当しているかもしれないが、税理士などとのやり取りは院長先生が行なっていると聞いている。税理士からの書類を関係者が見てしまった際に、奥様の役員報酬が院長と同額で驚愕したとのこと。スタッフが頻繁に入れ替わってはいないので、いわゆる労働環境や人間関係が悪い病院ではなさそうだが、飼い主の待ち時間が長いが予約は未対応で今後も対応予定なし、HPは前時代的なデザインでSNSも実質やっていないに等しい。
実はこれは驚くことではない。日本の動物病院は5%程度がグループ病院と呼ばれ、95%程度が院長による個人経営の病院だ。個人事業主の場合は専業従事者、有限会社・株式会社など法人の場合は役員に院長の奥様を据えるケースは一般的である。いわゆる中小企業のそれと同じだ。
問題点は何か?
受付、さらに最近国家資格化された愛玩動物動物看護師の年収は300万円前後が一般的である。日本の平均年収と比較して100万円も低い。特に愛玩動物看護師は国家資格後、任せられる仕事の幅は広がるが給与アップが実現されない現状に不満を溜め込む人も多い。
そんな中で、従業員への給与分配を行わず、飼い主・ペットへより良い医療を提供するための投資(例:医療機器買替、院内スタッフ研修実施、入院管理強化等)さえしない、院長とその奥様だけが潤う状況はスタッフ・患者への裏切りではないかと指摘されても文句は言えないだろう。
動物病院によってはスタッフの学会への参加の支援・専門性をつけるための研修、院内設備のアップデートに積極的に取り組んでいる事例もあり、決して悪い病院ばかりではない。
例:千葉シーサイド動物医療センター
先述の通り、個人経営の動物病院は監視が行き届かず、経営状況は院長によるブラックボックス状態。院長の善意に任せていては現状は良くならない。現状を是正するための動物病院のヒミツからの提言は以下の通りである。
- 飼い主ができること
動物病院の選び方に気をつけましょう。飼い主さんは近い病院だからということで少々の不満があっても家から近い病院に行ってしまいがちです。しかし、愛犬愛猫がいざ病気になった時に、院内年収格差のある病院では適切な治療選択肢を提示してもらえないことが往々にしてあります。
院内年収格差があるかどうか飼い主として見極めるためには設備投資をしっかり行なっているかをみましょう。ホームページの整備状況、SNS実施有無、予約システム有無、ホームページに記載されている設備、スタッフの人数などを考慮してかかりつけの動物病院を選びましょう。特に患者さんはいつもいるのにHPが整備されていない、予約システムも無く待ち時間が長い病院は飼い主を蔑ろにしながら院長夫婦は潤う危険信号です。要望があれば良い動物病院の選び方は記事にしたいと思います。 - 受付・看護師スタッフができること
受付の年収は300万円前後、看護師の年収は350万円前後という業界の慣習があり、またこの給与提示で採用できてしまうため、儲かっていながら従業員還元していない病院は実はかなり多くあります。動物病院は非常に閉鎖的な職場なので、なかなか給料を上げてくれと声を上げることも難しいかと思います。また、動物病院は組織制度がしっかりしていないところがほとんどなので、一度働き始めると昇格による昇給も見込めません。
会社員もそうなのですが、一度その会社に入ってしまうとなかなか給料を上げるのは難しいため、一般的には転職面接の際に給与交渉をしっかりします。
儲かっているが人が足りていない病院では支払い余力自体はありますので、臆せずしっかり給与交渉をしましょう。要望があれば給与交渉のコツについてもまとめたいと思います。
情報提供は動物病院のヒミツのX(旧Twitter)DMまで

Comments