動物病院で入院中の犬が脱走し電車に轢かれ死亡。非常にショッキングで心を痛めるこのニュース、記憶に新しい人も多いだろう。
事件が発生したのは永福どうぶつ病院。HP上に以下のポストが掲載された。
実は、2022年にもペットホテルで同様の事故が発生している。
脱走はもってのほかだが、入院中の不注意による死亡など公に出ないだけで実は日常茶飯事である。飼い主が安全だと思い込んでいるだけで、動物病院での死亡例はかなり多い。
このような痛ましい事件・事故が今後起きないようにという想いを込めて、現在の動物病院・ペットホテルの杜撰な管理状況について詳らかに実態を明らかにする。
動物病院の入院・預かり管理実態
不幸にも今回注目が集まった脱走だが、実は動物病院では入院・ホテル預かり中に外に連れ出すことは実際のところほとんどない。
動物病院では病気で犬猫が入院した際に、入院管理が杜撰で思いもよらぬ死亡事故につながる例は実は結構な数発生している。
大きな動物病院であれば人間の集中治療室並みに入院管理体制が行き届いているところもある。
しかし、これは国内でもほんの一握り、数院レベルだ。99.9%の動物病院では、入院動物がいても夜中は誰もいないことが多い。朝出社したら預かっていた犬猫が死んでいたということもある。
亡くなる可能性のある重症例であればスタッフが付きっきりで管理するケースもあるが、それでも3〜4時間に1回程度状態を目視で確認するアナログぶりである。
亡くなる可能性がないと判断される症例については診察終了後から朝方まで入院犬猫だけが動物病院に取り残されるのである。この時、意図しない死亡事故が起こることもある。
対策を講じている動物病院でも通常勤務医中に看護師さんが体温・呼吸数などをカウントし、夜間はAmazonで安価に購入できる見守りカメラを設置して院長が寝る前に生きているか確認する程度だ。
これを入院管理と呼んでいるのが動物病院の通例であり、そしてカメラさえ設置していない動物病院も多く、大切な家族を預かる飼い主からすると信じられない程のレベルの低さである。
このほかにも、動物病院ではバタバタしていたという理由で点滴のオーバードーズ(過剰投与) 、スタッフがいても呼吸が荒いといった異変に気付かないといったことはよくある。
設備をHPに記載する動物病院も多く、集中治療室(ICU)があって安心する飼い主もいるが、酸素濃度くらいしか調整できず、人間のように心拍数などの生体モニターはついていないため、体調の異変に気付けないのだ。
ペットホテルの預かり実態
ペットホテルでは日中はフリースペース、夕方に散歩に行き、夜はゲージの中で過ごすというホテルが一般的ではないだろうか。
散歩に連れて行くことがデフォルト化しているため、脱走はペットホテルの方が発生しやすい環境だろう。そのため、慣れない人とは外を歩かせたくない飼い主は予めペットホテル側に散歩は不要である旨を伝えておく必要はある。
ただ、やはり脱走事故は稀であることには変わりない。
ペットホテルでも同様にゲージ内での事故は発生している。
普段とは違う環境でペットが不安・ストレスを強く感じることで体調に異変が生じることはよく聞かれる話だ。
しかし、動物病院と同様、大半のペットホテルが安物カメラこそ設置するものの大した管理は行なっていないのが実態であり、異変に早く気付くことはできないため、最悪の場合不慮の死亡事故につながってしまうこともある。
動物病院のヒミツからの提言
【飼い主さんへ】
どこに預けるか・入院させるかを判断するのは飼い主さんです。愛するペットが亡くなってしまったらたとえそれが預け先・入院先の施設に過失があったとしても、命は決して帰ってこない。
預け先・入院先を選ぶ際には以下について必ず確認しましょう。
- 夜間人がいない時の体調の異変に気付くことができる管理・監視体制が整備されているか
- 夜間に体調異変が起きた際の具体的な処置方法
以下のような曖昧な言葉には騙されないように注意してください。
- カメラで24時間監視する体制です→安物のカメラで生死も分からない。
- 看護師が定期的に体温・呼吸数など記録している→肝心の体調の異変は瞬時に気付けない。夜間は記録していない。
大切な愛犬愛猫の命は自分の責任でしっかり守りましょう。
情報提供は動物病院のヒミツのX(旧Twitter)DMまで

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